―今回は、１年９ヶ月という長い期間、ことごとく融資を断られ諦めかけたことも有りましたが、その苦難を乗り越え、見事物件取得されたマサさんからのレポートです。
マサさん同様、なかなか思うように物件取得できず、悔しい思いをされている方にとって、きっと光明になることでしょう。
無事決済を終えた感想は？
とにかく『やっと長いトンネルを抜けられた』というのが正直な感想です。
不動産投資を始めたきっかけは・・・
賃貸経営に興味を持ったのは、2003年の転職による名古屋への転勤時に、東京の自宅区分所有マンションを賃貸に出したのがきっかけでした。
本業は広告会社のサラリーマンをやっており、かなり多忙な業務に追われていますが、不動産投資は本業以外の世界を持つ事が出来るので、気持ちの切り替えが出来ますし、更には資産形成に役立てばと思い、現在に至っております。
「衣・食・住」は人が生活する上で切り離せない消費活動なので、その「住」の部分に経営者的視点を持てることで、本業のマーケティング活動にとても役立っています。
賃貸経営を行なう事で、不動産会社、仲介会社、金融機関を始めとした不動産業界の方々と出会うことも出来ますし、その物件所在地にあるフランチャイズ店舗の出店状況や近隣工場の状況、人口構成など、地域の特性が勉強できる事も不動産投資の楽しみになっています。
当会へ入会。そして・・・
２００８年に１棟・２棟と順調に取得出来たのですが、リーマンショック以降銀行が融資姿勢を変化して来たこととで、融資取得が厳しくなって来ました。そんな中でも、なんとか出来る方法はないものかと、不動産に関するサイトや名のある投資家をネットで探って行くうちに、ふと目に止まり、その中身を拝見して、心惹かれたのが本会でした。
早速２００９年１月に会員にさせて頂き、自己資金を調達するため、日本政策金融公庫から修繕費として融資を受け、更には消費税還付がギリギリ間に合うように新規法人も設立し、準備万端で物件の紹介を待っていました。
ナゾの融資不可連発！！
入会後、物件の紹介を何度となく頂きましたが、世の中の流れに上手く乗る事が出来なかったせいか、１年９ヶ月の間ことごとく融資を断られ、物件取得には至りませんでした。
銀行員ですら、『今までの融資基準では問題なかったのに・・・・』という、謎の融資NGの数々はこのようなものでした。
【ケース１：直前で遠方物件不可に銀行方針変更】
物件所在地の地銀は積極的な融資を展開。名古屋の支店担当者はやる気満々で稟議を上げたが、本店で居住地と物件が離れすぎているという理由で融資がNG。ちょっと前までは物件所在地から離れていても問題なかったそうです。
【ケース２：震災発生】
ある積算重視の地銀さんで、支店はOK・本店稟議もOK寸前だったのですが、震災の影響で融資が一時全て凍結されNGとなりました。物件所在地が静岡ということが問題となったようです。この物件条件なら、2週間前なら全く問題なく融資がついていたとのこと・・・。
【ケース３：信用情報にキズ有り】
金利が高い個人向けの地銀Ｓで、「あたかも信用情報に問題がありそう」なニュアンスで融資を断られたケースもありました。
これは一大事と思い、私と妻の信用情報を取り寄せ直ぐに内容を確認しましたが、どこをどうも見ても全く問題なし。
それでもまだ不安だったので、2棟目の融資を受けていたこの地銀に、実験的に融資審査をお願いしてみました。
結果はこれまた全く問題なし、銀行の担当者はその後に不動産業者を紹介してくれる程、私に融資をしたかったようです。ではなぜこの時、融資NGだったのか・・・？
【ケース４：なぜか役員がＮＧ】
その後、金利が高い個人向け地銀Ｓの別支店で融資をお願いしました。担当者、物件調査部隊、支店長と難なくクリアしていき、団信申込み用の診断書も用意し、銀行担当者も自信満々に決済当日の銀行応接の予約も完了、後は形式的な役員決済を待つのみでした。
しかし何と、『最終判断で物件に問題有り』との理由で融資がNGになってしまいました。銀行の担当者曰く、『7年間融資業務をやっていますがこんなケースは初めてです。』と担当者本人も驚くほどの出来事でした。
やっとＣＤ物件取得成功！
上記のケース４の物件です。せっかく掴みかけたCD物件を逃し、またダメなのかと心底疲れはて、諦めかけていた時、助けたくださったのはやはり村田さんでした。融資に関する新たな代案をアドバイスして頂き、そこから怒涛の巻返しで、別の金融機関でしたが、前代未聞のスピードで融資が確定、ついに物件取得にたどり着きました。
１年９ヶ月という厳しい状況が続きましたが、村田さんの的確なアドバイスと動産会社の担当の方の熱意に助けられ、今回やっと念願のCD物件取得に成功しました。
成功の秘訣
今にして思えば『不動産は縁のもの』とよく言われますが、結局は自分の『意識と知識と行動力』の何かが足りず、取得に至らなかったのではないかと思っています。
長期間に渡りなかなか結果が出ませんでしたが、その間に色々なエリアの物件調査や、仲介会社のヒアリングスキルは格段に向上したと思います。そんな経験を積み重ねていくと、しっかりと目利きが出来るようになり、物件への評価がとても早くなりましたのでこの期間は無駄ではなかったなと思っています。
村田さんを始めとした関係者の方々の応援に支えられ。何とか乗り切る事ができました。本当にありがとうございました。
今後の目標
とにかく今回購入した物件の満室化に向けた活動に注力していきたいですね。当面、サラリーマンを辞めるつもりはありませんが、更に物件取得は進める事で、50歳の時の人生の選択肢を増やしておきたいと思っています。
今回は個人での購入だったので、入会と同時に設立した法人は未だ休眠状態ですので次は法人での購入を目標に頑張っていきたいと思います。
愛知県在住マサさん
■村田のコメント：銀行や物件など他のせいにぜず、何か自分が至らなかったことがあったのではと自己責任としてとらえたことで乗り越えました
マサさんは今回３棟目なのですが、属性も資金も全く問題なく、フットワークも軽い実に積極的な方です。本来はもっと早く物件を購入できていても全くおかしくありません。
ご本人が書いてありますように、「直前で融資方針が変更」「震災発生」「信用情報にキズ有り事件」「役員からの理不尽なＮＧ」と相当な数を見てきている私ですら、なぜ融資がこれだけ立て続けにコケルのか、ツイていないにも程がある位、極めて稀なことが続きました。
冗談ですが何か取りツイているのかもと思った位です（笑）。私がそう思った程ですから、ご本人はさぞかし落ち込んだと思います。
ご本人は、あっさり書いていますが、ダメだった時のショックは計りしれない程だったと思います。
経験がある方は分かると思いますが素晴らしい物件がほぼ手中に収めたと思っていて、それがダメになった時ほどガックリすることはありません。
普通の精神力なら自分は向いていないと、とっくにあきらめていたでしょう。
でもマサさんは乗り越えました。
その秘訣は、銀行や物件など他のせいにぜず、何か自分が至らなかったことがあったのではと自己責任としてとらえたことです。そして、少しでもご自身をレベルアップさせようと前向きにとらえたことだと思います。
あきらめるという後ろ向きな考えは全くなかったのです。
だからこそ乗り越えて、チャンスをつかめたのだと思います。
本当によかったですね。マサさん。ぜひ今後もがんばって下さい。
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