⼊会から3年目。今回は2棟目の購⼊になります。
1棟目を購⼊してから、会のセミナーや不動産の勉強をしながら、⾃分も早く2棟目を購⼊したいと思い、銀⾏さんや業者さんの開拓をしていました。すぐ買えるかなと思っておりましたが、そこが間違いでたくさんの失敗をしてしまいました。
今回はあえて「⾃分の備忘記録」として残しておきたいと思い、書かせていただきました。
【2018年】
7月 福岡の物件
ご紹介いただいたのですが、本部で資⾦の少なさを指摘され買えませんでした。
11月 ⿅児島の物件
これもご紹介いただき、銀⾏さんにお願いしたところ本部承認をいただきました。これで2棟目を買えると思いました。
しかし土地がいくつかに分かれていて、2つは売主さんの名義でないということと、⾥道を勝⼿に使っているということで、銀⾏さんから1つにまとめること、⾥道の払い下げを決済までに⾏うように⾔われました。
業者さんに伝えると、売主さんもご納得いただいたようですが、なかなか進まず銀⾏さんにも2週間に1回は報告をしていました。
結局8か月後に、売主さんからだめでしたと連絡をいただき、半分あきらめてもいましたが落ち込みました。銀⾏さんから怒られました。
2018年はこれ以外にも、福岡の物件、熊本の物件、佐賀の物件などを銀⾏さんに出しましたがどれも厳しい結果でした。
【2019年】
1月 熊本の物件
サイトで⾒つけました。これは良いと思い業者さんに会いに⾏きました。規模も⼤きくて家賃も⾼くないので満室になるだろうと思っておりました。早速銀⾏さんに持っていくと、数字は良いので検討しますとのことでした。しかし1か月後くらいに銀⾏さんから連絡があり資⾦的に厳しいとのことでした。
3月 福岡の物件
昨年ほしかった物件を、1棟目に融資していただいた銀⾏さんに持っていきました。担当者さんの反応も良くいけそうです、とのことでした。
やっと2棟目だと思い、業者さんに連絡すると売主さんのところへ交渉に⾏っていただき、「週明けにはよい回答が得られそうです。」とのことでした。しかし、週明けに業者さんから連絡があり、税理⼠さんが猛反対したらしくだめとのことでした。
ここまでくると今回も買えないのかという気持ちと、マイナスの気持ちがルーティーンのようになっていまして、はじめの⾃信もすっかり消えていました。
5月 ⿅児島の物件
ご紹介いただいた物件です。1棟目の法⼈の決算の2期目が終わったので、銀⾏さんに報告に⾏ったとき担当者さんに相談しました。そのあと連絡をいただき、方針が変わってしまい今までよりもかなり厳しくなったため、だめでした。
7月 佐賀の物件
まえの⿅児島の物件と同時期に情報をいただきました。⿅児島のほうが規模が⼤きかったのでそちらを優先して後回しにしていましたが、この時期になると何でもよいから、かすればいいかなという思いで銀⾏さんに出しました。
担当者さんから3日後くらいに連絡があり、「これはいい物件ですね。本部に出します」と⾔っていただきました。1週間後くらいに連絡があり、「本部の回答としては1棟目を買って、今後の修繕に備えたほうが良いのではないか」と、ごもっともな回答をいただき、残念ながらあきらめることになりました。
8月 佐賀の物件
1棟目の担当者さんがそろそろ移動になりそうとのことで、最後のチャンスという気持ちで出しました。前回と同様のロジックでクリアできず、断念しました。
9月 宮崎の物件
業者さんに紹介をいただきました。築年数が新しく規模が⼤きかったのでこれはと思い別の銀⾏さんに出しました。すぐに銀⾏さんから連絡があり、評価が出そうだとのことでした。⾃⼰資⾦を少しは⼊れますが、いけそうだったので業者さんに契約してほしいと伝えました。
業者さんからは「今から売主さんと交渉します」と⾔われ、「えっ価格は決まってなかったのですか︖」と聞き返しました。
あとから他の業者さんに聞いたところ、「同じ物件で、他の2つの会社より価格が3000万円安いということはありえません。この業者が勝⼿に価格をつけたのだと思います。」と⾔われ、あぜんとしました。
結局契約はしてもらえず、初めに紹介された業者からは「価格が折り合いませんでした。」と連絡がきました。
10月 宮崎の物件
同じ売主さんの物件で、先ほど相談した業者さんが、売主さん側の業者さんだったので仲介に⼊ってもらうことにしました。評価が出るまで1か月以上かかり、11月の下旬に評価が出ました。
少し足りない価格でしたが、業者さんに交渉していただき売主様と契約をしていただきました。ほぼ2年ぶりの2度目の売買契約です。
融資特約の期限が2月上旬なので銀⾏さんにも2月上旬までに本部の結果を教えてくださいと伝えていました。しかし、待っても待っても連絡は来ず、融資特約の2日前に銀⾏さんから連絡があり、「今から来てください」とのことでした。本部承認が下りたのかなと思い、銀⾏さんにいきました。
12月 福岡の物件
サイトで⾒つけた物件で、仕事でもよく⾏っていた地域だったので周辺状況もよく分かっておりました。地元の別の銀⾏さんに出しました。この時点で、宮崎の物件を打診していることはこちらの銀⾏さんには伝えていませんでした。
宮崎と福岡を同時に進めておりまして、宮崎が融資特約期限にせまった5日前くらいに福岡の物件を打診していた銀⾏さんから「本部承認とおりました」と連絡をいただきました。
2つとも承認が下りたとすると、お⾦がほぼなくなるのは分かっておりましたが、消費税還付もあるしいいかと思っておりました。
福岡のほうは本部承認が下りたのですが、実際は評価が少し低かったので、業者さんに値下げ交渉をお願いし、了承をいただいたのですが、他の条件がのめなかったため1日悩んだ結果、断ることにしました。
話を宮崎の物件に戻しますが、⾃分としては⼤きさも宮崎のほうが⼤きいのでこちらが買えればいいかなと思っておりました。そして先ほどの銀⾏さんに伺いました。
私としては特約期限の2日前でわざわざ呼び出すということは、本部審査にとおって今後の流れについての説明かと思い期待に胸を膨らませて⾏きました。
そこで銀⾏さんの上席の方とも話すと、この期に及んで法⼈のことについて聞かれ説明をしました。「本部承認はとおったのですか︖」と聞くと「まだですがこちらとしてはなんとか決済完了予定日の2月下旬には、まにあわせるつもりです」と⾔われました。
まだ通ってなかったのかという事実を知り、正直厳しいと思いました。「状況を伝えていなかった私も悪いとは思いますが、よいかだめかの判断は融資特約の期限までにもらわないと多額の違約⾦が発⽣します」と銀⾏さんに伝えましたが、銀⾏さんからは「おそらく⼤丈夫だと思います。」というあいまいな回答に終わりました。
万が一のことを考え、融資特約の期限前に業者さんにお詫びの連絡をして契約解除をしてもらいました。売主さんは⼤変良い方でして、快く⼿付⾦も返していただきました。
結局、2年間これだけ動いても買えないという事実と今回のことから、一度不動産から離れようと思いました。株を勉強し始めました。
【2020年】
4月 熊本の物件
久しぶりに業者さんから紹介をいただきました。築浅でよい物件だと思い銀⾏さんに出しました。実は地元では一番厳しい地銀さんでして、正直期待してなかったのですが、⼤変優秀な担当者さんで1週間で本部承認を取っていただきました。
久しぶりにやったーと叫びました。やっと買えるかと思い、業者さんに連絡したのですが、過去の経緯もありあまりよい反応ではなく嫌な予感がしました。さっそく「売買契約をしたい」とお願いしたのですが、業者さんからは「待ってください」と⾔われました。
それから1か月後、業者さんから「まとまりませんでした。売主さんからは契約は厳しいと⾔われた」と⾔われました。理由としては3月下旬に、コロナで株価が一気に下がったとき、売主さんもあせって了承されたらしく、それから5月中旬には落ち着いてきたので初めの価格は⾒合わせたいとのことでした。
慣れてはいましたが、またかという気持ちと、担当者さんに何と⾔っていいのかという申し訳なさでいっぱいでした。担当者さんに謝りに⾏ったときも、逆に私にまで温かいお⾔葉をいただき本当に申し訳ない気持ちでした。
6月 福岡の物件
資⾦が足りずだめでした。
7月 熊本の物件
今回購⼊した物件になります。銀⾏さんに打診していて、4月に本部承認もいただいたので、目線は少しはわかっていました。ただ価格が⼤きいので厳しいだろうと思っていました。
消費税還付まで2か月とせまっていたので、だめもとで業者さんに会いに⾏きました。話してみると市外ではあるが、⼤変需要の⾼い地域でして、工場誘致も進み県内のみならず全国でもトップクラスの⼈⼝増加率の町でした。
話しを聞くうちに「欲しい」という気持ちが強くなり、翌週に銀⾏さんに提出しました。8月上旬に出して、翌週にはすぐに銀⾏さんから連絡がありました。
担当者さんは本部の目線を知っているので、「本部基準で⾔うと4500万円たりません」と⾔われました。「やはり厳しいですね」と⾔ったのですが、なかなかあきらめきれないので、業者さんに「売主様に⼿紙を書いたので渡していただけないか」ということと、交渉をお願いしました。
業者さんも積極的で期待していたのですが、電話をいただき「1000万円くらいならよいが、それ以上は厳しいと売主様から⾔われました」と⾔われ、やはりだめかと思い再びあきらめました。
それから1週間後に突然業者さんから連絡があり、「売主様が1500万円くらいならどうかとおっしゃっていただいたのでどうですか」とのことでした。実は、私も1500万円の減額交渉をしようと思っていた矢先だったので、お願いしますと伝えました。何か不思議な感じでした。
翌日、熊本の業者さんのところに伺い、資⾦計画書を出しました。実は私が無知だったのですが、消費税還付のお⾦を使って、所有権移転登記のときに残額を分割払いにしたいと勝⼿に考えていたので、業者さんから「それは無理です」と⾔われ目の前が真っ暗になりました。今度こそ本当におわったと思いました。
帰りの⾞では落ち込んだ気持ちで運転していました。ただ銀⾏さんには連絡しないといけないと思い、近くのコンビニで銀⾏さんにお詫びの連絡をしました。すると、担当者さんから「還付⾦を担保に融資額を伸ばせるように交渉します」とおっしゃっていただきびっくりしました。
そうこうしているうちに9月になりあと、消費税還付の期日が残り1か月になりました。正直毎日カレンダーを⾒ながら、日にちを逆算していました。
何とか間に合ってほしいと日々祈る中、なんと過去最強クラスの台風10号が九州に向かってきました。ニュースでも伊勢湾台風なみという報道が出るなか、九州の⼈たちは全員恐怖を感じていたと思います。水曜にニュースで知り、日曜の9月7日までの間は⽣きた⼼地がしなかったです。今度こそ終わったと思いました。
逆に、これを乗りこえたら物件を買えるかもしれないという、意味の分からない気持ちにもなりました。結果、いろいろと幸運が重なり、台風は無事に過ぎ去っていました。月曜の昼の安堵感はすごかったです。
そして運命の9月9日に担当者さんから連絡があり「本部審査取りましたー」とご連絡いただきました。過去にないくらい叫びました。涙が出るくらいうれしかったです。
あとはとんとん拍⼦で売買契約、⾦消契約、決済といきまして物件を買うことができました。よく分かりませんがご縁かなと思いました。正直、今まで欲しかったどの物件よりも一番欲しかった物件でしたし、他の物件を買っていたら資⾦が足りなくて買えてないと思います。
今回の物件購⼊が出来た要因は2つあります。1つは、優秀な担当者さんや業者さんとご縁があったことです。(最も⼤事)
もともと担当者さんは4年くらい⽀店にいらっしゃいまして、いつも「リーチなんですよー」と⾔っていましたが、私が物件を購⼊して2日後にご連絡をいただき、本部に移動されました。これほど優秀な担当者さんには、なかなか巡り会えなかったと思います。
もう1つは、あきらめないことに尽きると思います。
今後の目標は、まずは今ある2棟を運営していきたいです。1棟しかないときは不安がありましたが、2棟になると不安が和らいだ気がします。本業では昔からの目標だった、超難関試験に合格しまして、本業の仕事のやる気がみなぎってきました。
これから物件を購⼊される方へ。上⼿くいかないことのほうが圧倒的に多いですが、あきらめない⼈は絶対目標を達成できると思います。私の⾏動履歴が、少しでもみなさんの励みになればと思います。
九州地方講師マセマさん
■担当トレーナー:宮川のコメント
マセマさん、物件購⼊おめでとうございます︕
⼤変な⽣みの苦しみのご苦労をされて、購⼊できたので喜びもひとしおだと思います。本当に良かったですね。また、本当に欲しかった物件が買えたというのも縁ですね︕
ここまで粘り強く、⼼が折れずに⾏動を続けられたことが今後一番の財産になると思います。
同じ⾏動を続けていけば、数年後には素晴らしい結果が出ていると思います。今後とも物件購⼊に向けて突き進んでください︕おめでとうございました︕︕
宮川泰